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ドルコスト平均法の5つメリット

小峰一真
  • マネー
  • 資産運用

「ドルコスト平均法」という言葉をご存じでしょうか。毎月一定額を決まった時期に積立投資していく手法です。運用の手間がかからず、相場を常にチェックする必要がないことから、これまで投資をしたことがない初心者でも簡単に始めることができます。 この記事では、ドルコスト平均法の仕組みや5つのメリットについて解説します。これから投資を始めようと考えている人は、参考にしてみてください。

ドルコスト平均法とは

ドルコスト平均法とは、株や投資信託など価格が変わる金融商品を一度に買うのではなく、定期的に同じ購入額で買いつける方法。一定額を毎月など時期を分けて購入することで、価格変動リスクを低減させる効果があります。

定期的に一定額を積み立てると、価格が高いときには少なく、安いときには多く買いつけるため、結果として購入価格が平均化されるからです。

ドルコスト平均法のメリットを紹介

ドルコスト平均法には、どんなメリットがあるのか紹介していきます。

メリット1:高値買いのリスクを抑えられる

株や投資信託など価格が変動する金融商品は、一括購入すると高値買いをしてしまう可能性があります。ドルコスト平均法は、定期的に一定額を購入するので、時間分散によるリスク低減効果が期待できます。

メリット2:少額から始められる

ドルコスト平均法は、主に長期・積立投資で利用します。10~20年以上と長い時間をかけて大きな資産を形成することを目的としているので、少ない資金で始めても大丈夫です。最初は少額でも、少しずつ資金を増やしながら積立投資を継続することで、大きな資産を築くことが可能だからです。

メリット3:自動購入が可能

証券会社や銀行などの金融機関では、ドルコスト平均法を用いた投資信託の積立投資サービスを用意しています。事前に銘柄や金額を決めておけば、自動で買い付けを行なってくれる便利なサービスです。
積み立てる期間は毎月が一般的ですが、SBI証券などネット証券では、毎週や毎日など様々なタイミングで積立投資が可能。また100円と少額から始められるので、ドルコスト平均法を利用した積立投資は、ネット証券で始めることをオススメします。

メリット4:相場変動に対応する必要がない

ドルコスト平均法は、あらかじめ決められたタイミングで定額購入するので、相場環境を常にチェックする必要がありません。相場変動に一喜一憂しなくて良いので、精神的負担があまりかからない投資手法といえるでしょう。

メリット5:一時的な下落に強い

ドルコスト平均法で利益がでるのは、基準価額が上がり続けるか、一時的に下がっても再び回復してくる場合です。とくに株式市場などが大きく下がった局面では口数が多く買えるので、相場環境が回復すると利益が増えます。

株式市場の暴落があると、まだ下がり続けるのではないかという恐怖心から保有する投資信託を手放す人が多くなってしまいます。しかし、積立投資では、基準価額が下がっても投資を続けることが大切なのです。

ドルコスト平均法に向いている人

ドルコスト平均法を利用した積立投資は、どのような人に向いているのでしょうか。

これまで投資をしたことがない人

ドルコスト平均法は、これまで投資をしたことがない初心者でも簡単に実行できます。ほかの投資法のように、購入のタイミングや数量を気にする必要がないからです。
株式投資などで買うタイミングを見極めるには、ある程度の時間が必要ですし、常にベストのタイミングで購入できるとは限りません。
ドルコスト平均法もベストのタイミングで買うことはできませんが、毎回同じ金額を同じタイミングで機械的に購入していくので、平均的な価格で購入できます。高値買いによる損失を回避できるというメリットがあるのです。

長期で資産形成したい人

ドルコスト平均法は、半年程度の短期では購入価格の平均化が進まず、積立投資を終了した時に相場が下がっていると、損失が大きくなってしまう可能性があります。ですから、ドルコスト平均法は短期ではあまり意味がありません。少額の資金でも長期で積み立てを継続し、結果的に大きな資産に育てていく投資法です。
積立期間は10~20年など長期で考えるべきです。その間、リーマンショックのような大きな金融危機が起こるかもしれません。しかし、ドルコスト平均法による積立投資をコツコツ続けることにより、やがて相場が回復したときに大きな資産を形成できるのです。

まとめ

ドルコスト平均法は、少額から始められ、平均購入価格を下げることができる投資手法です。手間がかからず、相場変動を気にする必要がないというメリットがあるので、初心者にもオススメです。
ただ、どのような金融商品や銘柄で始めるべきか迷う人もいるでしょう。
そんな人は、資産運用のプロであるFP(ファイナンシャルプランナー)に相談してみてはいかがでしょうか。ドルコスト平均法を行なう銘柄の選定はもちろんのこと、積み立ての金額や期間についても相談できます。
銘柄選定や金額などをプロに相談し、十分納得した上でドルコスト平均法による積立投資を始めるようにしましょう。

この記事を執筆したカウンセラー紹介

小峰一真(こみねかずま)
2級FP技能士/証券外務員2種/住宅ローンアドバイザー| 明治大学政治経済学部卒業

大手国内証券会社、外資系保険会社を経て、前職では独立系FP事務所に創業から携わっていました。資金計画作成、住宅購入相談、資産運用、保険相談など全般的に得意で、セミナー講師も担当しています。趣味はゴルフと読書、スポーツ観戦(横浜Fマリノス、明治大学ラグビー部を応援!)です。

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