本当にそのファイナンシャルプランナーで良い?見極め方を徹底解説!

山内壮
  • マネー

よくネットで「ファイナンシャルプランナー無料相談」という広告が見られます。ファイナンシャルプランナーに相談すると、お金の悩みや不安を解決できると言われています。しかし、ファイナンシャルプランナーであれば誰でも良い、というわけではありません。ファイナンシャルプランナーを間違えると、「あの時ちゃんとしたファイナンシャルプランナーに相談しておけば良かった…」などと、後悔してしまいます。この記事では、どのようなファイナンシャルプランナーに相談するべきか、見極め方などを解説していきます。

ファイナンシャルプランナー相談でできること

ファイナンシャルプランナーに相談すると、どのようなことが分かるのでしょうか。大きく分けると「ライフプラン」「住宅購入」「生命保険の加入や見直し」「資産形成方法」の4つです。1つずつ具体的に解説していきます。

ライフプラン

保険会社や不動産会社のセールストークでも使われている「ライフプラン」という言葉。もしかしたら、この記事を読んでいる皆さんも一度は聞いたことがあるはずです。

ライフプランとは将来のお金の流れが分かるシミュレーションのことです。結婚や出産、マイホームの購入、老後といった人生における大きなイベントを想定し、更に旅行や趣味などお金が必要になるタイミングを把握する目的で作ります。

言い換えれば、「自分自身の長い人生における地図」と言ったところでしょうか。人生という長い旅をするにあたり地図もなく行き当たりばったりではいけません。しっかりとした計画とこれから歩む先を記した地図を持つことが大切です。その地図を作ることがライフプランです。

住宅購入

人生において一番の大きな買い物と言っても過言ではない住宅購入。自宅はマンション?戸建て?注文?建売り?賃貸のまま?ローンを組むなら固定?変動?と選択肢は多く、どれが正解か解らない方も多いのではないでしょうか。

正直、どれが正解ということは無く、購入してから10年、20年、30年後に今までの生活を思い返して、この選択をしていて良かった!と思えることが大切です。

住宅購入は教育や老後の生活などライフプランに関連することすべてに影響を与える事になります。ただ、予算を決めて毎月の返済をどうするかだけではなく、どのエリアに住むのか、小学校から受験をする家庭が多いのか、地元の公立校のレベルはどうなのか、老後の生活も購入した家で送るのか、それとも売却や賃貸に出して別の住まいを考えるのか、など様々な要素が影響して来ます。

生命保険の見直し

生命保険は本来、ライフプランを守るために存在しています。しかし、ライフプランを立てずに、「生命保険の営業の人から言われたまま入った。」「友人の紹介だから大丈夫だと思って全て任せた。」という方が大半なのではないでしょうか。また、保険ありきでライフプランをする保険営業マンも多いので、保険料が無駄に高額になってしまったせいで日々の生活が苦しくなってしまい、せっかく続けてきた保険も解約せざるをえなくなってしまった、趣味だったことを我慢する羽目になってしまったという方も多いです。

住宅が人生で1番高い買い物と言われ、「令和元年度 住宅市場動向調査報告書」によると、全国の注文住宅の住宅購入金額の平均は、新築の注文住宅で4,615万円です。では、2番目に高い買い物と言われているものが生命保険で、「平成30年度 生命保険に関する
全国実態調査」によると、世帯年間払込保険料は年間で38.2万円。30年間払い込んだとしたら、1146万円にもなります。その為、保険は必要な保障を最適な保険料で持つことが今後の人生においてとても重要になってきます。

資産形成の方法

ライフプランをより良くする為に、必要不可欠でもあるのが資産形成です。「まとまったお金が出来たので資産運用していきたい」「月々少額から積み立てを始めていきたい」など、人によって資産形成を始め方は様々です。

しかし、何のために資産形成をしたいのか、目的を持って始めることが重要です。その目的に応じて、どのような方法で資産形成するのか、ということを考える順番だと、失敗しない資産形成が始められるでしょう。

ファイナンシャルプランナーの違い

ファイナンシャルプランナーは所属先企業で分類すると大きく「企業系ファイナンシャルプランナー」と「独立系ファイナンシャルプランナー」の2つに分けられます。「企業系ファイナンシャルプランナー」は、銀行、証券、生保、損保、不動産会社などに所属しているファイナンシャルプランナーのことです。逆に、そういった会社に所属していないファイナンシャルプランナーを「独立系ファイナンシャルプランナー」といいます。それぞれのファイナンシャルプランナーの特徴は下記の通りです。

企業系ファイナンシャルプランナー

所属する会社の商品についてはスペシャリストですが、それ以外の分野について知識があるとは限りません。何故かと言うと、自社の商品しか解決策として提示出来ず、他社の商品やサービスについてはお客様に提示することが出来ないからです。また、契約担当者が転職などで変わりやすいこともよくあります。

独立系ファイナンシャルプランナー

特定の企業の親会社や子会社の関係ではない、つまり資本関係がないので、企業と関わりのない中立的な立場から、お客様に助言・提案等を行うことができます。また、相談者のライフプランに沿ったお金の相談を受け、その解決策として複数の企業の商品の中比較して勧めることができます。しかし、多くの独立系ファイナンシャルプランナーは、契約に応じて商品提供元から報酬を受け取る、という収益構造になっています。その為、他にも良い商品があるにも関わらず、コミッションが高い商品を勧めてくる独立系ファイナンシャルプランナーもいるので、本当に中立かどうか初回の面談時に次のような質問をして見極めるといいでしょう。

例えば、「ファイナンシャルプランナーとして大切にしていることはなんですか?」という質問に対して、「お客様の立場で考え解決策を見出し、最後の出口の部分までフォローすることをお手伝いすることです。」と返って来たら良いです。

「お客様のために…」「一緒に悩みを共有して…」と返ってくようなファイナンシャルプランナーは、問題点が見つけられる可能性が低いです。何故なら、解決策を見出すことがファイナンシャルプランナーとしての使命だからです。

無料相談と有料相談の違い

上記のファイナンシャルプランナーに相談しようと考えた時に、気になるのが相談料です。 インターネットで「ファイナンシャルプランナー 相談」と検索すると、「無料相談」という言葉が山のようにでてきます。テレビでも、「何回ご相談しても無料です!」と謳っている会社のCMを目にした人も多いのではないでしょうか。一方で、「60分1万円」など相談料がかかる「有料相談」もあります。では、なぜ無料相談と有料相談が存在するのでしょうか。

先述しましたが、ファイナンシャルプランナーは何かしらの業者の販売代理店になっています。ファイナンシャルプランナーが解決策としてご提案した金融商品を、お客様が契約された場合、業者から販売手数料を受け取れる仕組みになっています。しかし、お客様のライフプランを把握し、それに沿った解決策を提示することに相当な労力を要するので、ビジネスモデルとして問題はありません。

問題なのが、「無料相談」のファイナンシャルプランナーは、商品販売でしか自分の収益を得られない、ということです。その為、自分の収益の為に報酬が高い商品の契約を預かろうとするファイナンシャルプランナーも中にはいます。

つまり、無料相談で必ずしも良い解決策が得られるとは限らない、ということです。

それに対して「有料相談」のファイナンシャルプランナーは、先に収益を得ている為、商品の販売を行わなくても良いです。つまり、完全に中立的な立場から相談に乗ることができる。

しかし、金融商品は目まぐるしく進化しています。商品の販売を行わないファイナンシャルプランナーだと、新商品の動向や、毎月のように変更がある個別の商品の詳細について、あまり知らない可能性もあります。

上記以外にも割安な相談料で問題点の解決策として商品販売まで行う、有料と無料の中間的な収入形態の事務所もあります。大事なことは、それぞれの特長を踏まえた上で、自分に合ったファイナンシャルプランナーを見つけることです。

こんな独立系ファイナンシャルプランナーは注意

「独立系ファイナンシャルプランナーに相談すれば良いのか。」というと、そういうわけでもありません。ではどういった独立系ファイナンシャルプランナーに相談したら良いのでしょうか。チェックするポイントは「特定の商品のみ提供する」「解約を勧めて、同じような商品を勧める」「資産の全体像を把握せずに金融商品を勧める」の大きく3つです。1つずつ解説していきます。

特定の商品のみ提供する

特定の商品を勧めてくる場合、多くは下記2つのうちいずれかになります。

・特定の会社から特別高い手数料をもらっていて、手数料目的のために提案している
・条件にあった商品が他にない

つまり、相談している方の問題を解決する為の手段がベストではない可能性が高いです。
このような場合の見極め方として

・金融関係の業務経験があるか
・他の金融商品の知識があるか
・取り扱う金融商品が極端に少ないか

などを、質問して確認していきましょう。

解約を勧めて、同じような商品を勧める

生命保険の提案をしてくる時に多いのが、現在加入している生命保険の解約を勧めてきて、ほぼ同じ内容の別の生命保険への加入を勧めてくるケースです。このようなファイナンシャルプランナーは注意が必要です。

満期に満たない保険を途中解約すると多くの場合元本割れになり、契約者が損してしまいます。その損する分をカバーできるくらい良い資産形成の方法を提案してくれるなら良いのですが、そうではなく同じような内容の保険を提案してくる場合、親身になって顧客のことを考えていない可能性が大きいです。

資産の全体像を把握せずに金融商品を勧める

ファイナンシャルプランナーの中には貯金額・収入や既存の保険、他資産を十分把握せずに金融商品を勧めてくる人もいます。冒頭でも解説しましたが、金融商品を取り入れる場合は目的を持って取り入れるべきです。

何のためにお金を増やさないといけないのか、株や投資信託、つみたてNISAは始めた方がいいのか、始めるなら、いくらから始めるべきなのか、など現在の資産の全体像を把握してからではないとそもそも必要かどうかもわかりません。以上のことから資産の全体像を把握せずに金融商品を提案してくるファイナンシャルプランナーは要注意です。

本物のファイナンシャルプランナーの見極め方

では、本物のファイナンシャルプランナーを見極めるには、どうしたら良いのでしょうか。本物のファイナンシャルプランナーの条件は、「中立的か」「長く付き合えるFPか」の大きく2つです。1つずつ解説していきます。

中立的か

「お金」の知識があっても、お客様の立場や視点に立って考えられないと、良いコンサルティングが出来ません。中立的な立場で相談に乗ることが出来ないファイナンシャルプランナーとは相談する価値が低いでしょう。例えば、お客様の意見を聞かずに、自分が良いと思っている商品のみ勧めてくるファイナンシャルプランナーは注意が必要です。ファイナンシャルプランナーとは多くのお客様の立場に立って物事を考え、解決策を考えなければならないのです。

ではそういったお客様目線のファイナンシャルプランナーに会うためにはどうしたら良いのでしょうか?具体的な見極め方法としては、ファイナンシャルプランナー事務所や金融機関が行っているセミナーや説明会に参加してみることをお勧めします。会社の雰囲気や講師の性格もある程度知ることができるので、ファイナンシャルプランナー選びの参考になります。これらのセミナーや説明会は、通常は無料か安価な参加料ですし、ある程度の知識も得られ、自分自身の学びにもつながります。

長く付き合えるFPか

ライフプランを作成し、資産形成や資産運用を始めていく場合は短期間で行うものではなく、10年、20年と続く長期的なものが多いです。その為「提案して終わり」ではなく、出口の部分までしっかりとフォローしてくれるFPが理想的です。

FPとの相性はもちろん、移動や転勤で担当が変わってしまう可能性や、万が一そのFPが会社を辞めてしまった場合のサポート体制なども確認し、長く付き合える体制が整っているのか確認しましょう。

まとめ

良いファイナンシャルプランナーに相談すると、ご自身に合った適切なアドバイスが受けることができます。しかし、手数料目的のファイナンシャルプランナーに出会ってしまったり、企業系ファイナンシャルプランナーに「同じファイナンシャルプランナーだから安心」だからといった理由で相談してしまうと、本当に自分事化して心身に相談に乗ってくれているかわかりません。自分のお金の悩みや不安解決の為にも真のファイナンシャルプランナーに相談しましょう。

この記事を執筆したカウンセラー紹介

山内壮(やまうちそう)

2級ファイナンシャルプランニング技能士/AFP/トータルライフコンサルタント

大手金融機関に通算5年間勤務した後、より多くのお客様と「家族のように」解決策を1つずつ大切に話したい、という想いからファイナンシャルプランナーに転身。
自身も1歳の子供のパパとして子育てに仕事に奔走しています!

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