変動金利の仕組みをFPが徹底解説します!!

加藤航四郎
  • マネー

一般的に自宅を購入されるときなど、金融機関からローンを組んで購入される方が多いのではないでしょか?その際のローン支払いの金利の代表的なものに変動金利があります。言葉は耳にされることがあるかと思いますが、どのような仕組みで変動金利は金利設定されているのでしょうか?今回は、変動金利の仕組みについて解説していきます!

変動金利とは

変動金利とは返済途中に定期的に金利が見直されるタイプのローンのことです。一般的に、他の固定金利などの金利タイプと比べて金利が低く設定されています。

住宅ローンの変動金利とはどのような特徴があるのでしょうか。住宅ローンの変動金利は、他のローンと比べ、借入時の金利が優遇されています。

例えば、家を購入するときにローンを組みますが、建て売り、区分マンション、新築、中古、用途は問いません。いずれにおいても投資用ローン、マイカーローン、借入用途を限定しないフリーローンと比べて金利が低いのが特徴です。

住宅ローンの変動金利とは半年に1回金利の見直しが行なわれます。具体的な見直し時期として、4月と10月の年2回見直しが行われます。金利が上がってしまうこともあれば、逆に下がることもあります。ただ、金利がものすごく上がってしまった場合、返済者が返済できなくなってしまい、破綻してしまう可能性があります。そうなってしまった場合に返済者を守るために「5年ルール」「1.25倍ルール」というルールが決められています。

「5年ルール」とは金利が変動しても5年間は返済額が変わらないルールです。半年置きに金利の見直しは行われますが、返済額は5年間変わらずに5年置きに見直しが行われます。

「1.25倍ルール」とは5年ごとの金利の見直しの際に、どんなに金利が上がった場合でもこれまでの返済額の1.25倍が上限となるルールです。ただ、1.25倍までの上限ですが、それ以上の利息部分は免除されるわけではなく、次回の返済に充てられるので注意が必要です。次にメリットとデメリットを解説します。

変動金利のメリット

変動金利のメリットは何でしょうか。メリットは、「金利が低い」「総返済額が少なくなる可能性がある」「固定期間も選択できる」の3つです!今回はその3つを解説していきます。

メリット①固定金利よりも金利が低い

変動金利は、固定金利よりも低い金利でローンを組むことができるのが特徴です。ご契約時の金利がローン完済まで続く固定金利は、契約時の金利より10年国債の金利が上昇した場合、その金利差の負担は金融機関が負います。

変動金利の場合は、借入期間中に、短期プライムレート(市場の金利)が上昇した場合、金利も上昇するため、金利上昇のリスクは、借り手が負っています。そのため、一般的に、変動金利は、固定金利よりも低い金利でローンを組むことができます。

メリット②返済額が少なくなる可能性がある

変動金利は、総返済額が少なくなる可能性があるメリットがあります。

例えば、短期プライムレートが下がった場合、借入金利は低下し、総返済額も借りたときよりも少なくなります。当初設定された金利の時よりも、短期プライムレートが低下した場合、当初の返済総額よりも金額は低くなりますので、短期プライムレートが下がった場合は大きなメリットと言えます。

メリット③固定期間も選択できる

変動金利は、固定期間も選択できることができます。固定期間中は、全期間固定金利の金利よりも低くなります。固定金利期間選択型の場合、借入当初の期間、金利が固定されます。固定金利の期間は2年、3年、5年、10年などがあり、期間の終了時にはその時点での金利で変動金利か固定金利期間選択型を選択する仕組みです。固定金利期間が短いほど金利は安く、長くなるほど金利は高くなります。

変動金利のデメリット

次にデメリットです。デメリットは「金利が上がる可能性がある」「借入金額が固定に比べて少ない」「ライフプランが立てにくい」の3つです!それぞれ解説していきます。

デメリット①金利が上がる可能性がある

金利が変動する為、金利が上がる可能性があります。金利が上がれば利息負担が多くなり、結果として総返済額が増えてしまう可能性もあります。

デメリット②借入額が少ない

変動金利は固定金利よりも借りられる金額が少なくなります。銀行はしっかりと返済をしてほしいので、審査金利を基に、借入金額を設定しています。変動金利は金利が今後上がる可能性があります。

審査金利の設定は、金利が上がった場合にも、しっかりと返済が可能か審査し、設定を決めてお客様に貸しています。変動金利の審査金利は固定金利の審査金利よりも高く設定されている為、固定金利の方が借りられる金額は大きいです。

デメリット③将来の返済額が読めない

変動金利はローン返済期間中に、金利が変動するため、返済額の見通しが立てづらい特徴があります。

例えば、ご結婚後、子供の教育費など準備していく際に住宅返済にあたる金額がわからないため、資金計画を立てづらいということはデメリットと言えます。

まとめ

ローンを組む際に「変動金利」か「固定金利」を選ぶかは人それぞれです。ただ、借入時の金利が低いからと言って、「変動金利」を選択することはおススメできません。ご自身でしっかりとメリット・デメリットを理解したうえで自分に最適なローンの組み方を選択していく必要があるでしょう。その選択をしっかりと行うためにも客観的で中立的な視点を持つFPに相談しましょう。

この記事を執筆したカウンセラー紹介

加藤航四郎(かとうこうしろう)

2級ファイナンシャルプランニング技能士

埼玉県出身。
大手金融会社に入社。
お客様とお話しをしていく中で、お客様と末永いお付き合いと、より中立的な立場からの手助けをしいたいという想いからファイナンシャルプランナーに転身。
若さを武器に全国のお客様のもとへ飛び回っている新進気鋭のファイナンシャルプランナー。

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