NISAを始める前に!おすすめ金融商品をFPが解りやすく解説 | ファイナンシャルプランナー相談はマネープランナーズ

NISAを始める前に!おすすめ金融商品をFPが解りやすく解説

吉村 将成
  • 資産運用

このコラムを読むと解ること
#NISAを始める前に#NISAを活用するときのおすすめ金融商品#非課税メリットの活かし方

「NISAでどんな金融商品を購入すればいいの?」迷う人も多いと思います。金融商品を決めるには、投資目的やどの程度の資金を投資に回せるのかなど、運用方針を決める必要があります。この記事では、NISA口座の仕組みと、おすすめの金融商品を紹介します。NISAのメリットを最大限に活かせるような運用をしましょう!

NISAとは

NISA(ニーサ)とは「少額投資非課税制度」のことで、年間120万円以下の投資で得た「株式や投資信託の譲渡益(運用益)や配当」が、最長5年間非課税として優遇される制度です。

例えば、50万円の株を買って、100万円に値上がりしたときに売ったら、譲渡益(運用益)は50万円、通常の口座(特定口座・一般口座)では、税金が20.315%かかります。受取金額は以下の通りです(手数料は考慮せず)。

譲渡益 50万円
税金  50万円×20.315%=101,575円
受取金額 50万円ー101575円=398,425円

NISA口座で売却した場合は非課税なので、50万円の利益です。税金101,575円分おトクになります。

NISA制度に合わせた金融商品を選ばないといけない

NISA口座で購入できる金額は、年間120万円までです。120万円の非課税枠はその年しか使えず、例え50万円分余ったとしても次の年に繰り越すことはできません。
さらに1度株や投資信託を買って、もし売却しても非課税枠が回復するわけではありません。ですから、細かい利益で売買を繰り返すデイトレードなどの短期売買は不向きです。

中長期で値上がりや配当が期待できる金融商品を選ぶ必要があります。NISA口座では、さまざまな金融商品を購入できますが、どれを選べば最良の選択となるのでしょか?

NISAを活用する際、おすすめの金融商品

NISA口座でのおすすめ金融商品は、「株式」「投資信託」「外国株式」の3種類です。ここから詳しく紹介していきますね!
NISA口座で購入した株式は「値上がり益(キャピタルゲイン)」、「配当金(インカムゲイン)」どちらも税金がかかりません。NISAの魅力は、どんなに値上がりして利益がでても税金がかからないことです。NISA口座を利用するなら、値上がりに自信が持てる銘柄を購入しましょう。

また、初心者の方は日経平均株価やTOPIXなど指数に連動するインデックス型の投資信託から始めるのもおすすめです。個別株よりも値動きが安定しているからです。
また、投資信託は金額指定で購入できるので、NISAの非課税枠120万円を無駄なく投資することができます。

すでに日本株を保有している人は、外国株にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。日本以外の地域に投資することで、リスクの偏りを軽減できます。日本株のパフォーマンスが悪い時でも、大きな値上がり益が期待できます。

高配当な株

配当を重視する場合は、NISAの非課税メリットを活かすために、なるべく配当が多くもらえる株式を保有するべきです。配当が多いかどうかを見極めるには、「配当利回り」をチェックします。

配当利回りの計算式は以下の通りです。
配当利回り = 年間配当金 ÷ 現在の株価

例えば、現在の株価が1,000円で、配当金が年間30円だった場合、配当利回りは3%(30円÷1000円)となります。

一般に、配当利回り3%以上を「高配当株」と呼びます。配当利回り3%の株を120万円分購入した場合、年間36,000円の配当金を受け取れます。最長5年間非課税になるので、36,000円×5年間=180,000円の配当が受け取れます。

課税口座(特定口座・一般口座)では36,567円(180,000円×20.315%)の税金がかかるので、NISA口座とは大きな差がでます。非課税枠のNISA口座を利用するようにしましょう。

まとめ:プロのファイナンシャルプランナーと相談しよう

NISA口座での非課税枠のメリットを最大限に活かすには、投資方針をきちんと決めておく必要があります。株式でしたら、値上がり益を重視するのか、配当をメインにするのかによって、購入する銘柄は変わってきます。投資信託でも安定性を重視するのか、値上がりを狙うかによって種類が異なります。
ただ、国内株式は3,000銘柄以上、投資信託は6,000本以上あります。外国株も多くの銘柄があります。たくさんある金融商品の中から、どれを選べばいいか迷う人も多いでしょう。そんな時は、資産運用のプロであるFP(ファイナンシャルプランナー)に相談しましょう。NISA口座に適した金融商品の相談だけでなく、購入後のアフターフォローまで親切に対応してくれます。NISA口座の開設や銘柄選定に困ったら、まずはFPに相談することから始めてみてはいかがでしょうか。

この記事を執筆したカウンセラー紹介

吉村将成(よしむらまさなり)
2級ファイナンシャルプランニング技能士/経営管理修士(MBA)

大手外資系企業の営業、人事、経営企画室を経て生命保険系ベンチャーに転職。メットライフ生命とのパートナーシップ事業にて3年間で14社約150名の保険代理店グループを形成。2014年12月当社の親会社インシュラーズ株式会社を設立。株式会社マネープランナーズ取締役。

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