【2020年3月】コロナウイルスに翻弄されない資産運用をファイナンシャルプランナーが紹介 | ファイナンシャルプランナー相談はマネープランナーズ

【2020年3月】コロナウイルスに翻弄されない資産運用をファイナンシャルプランナーが紹介

小峰一真
  • 資産運用

新型コロナウイルスの感染拡大により、マーケットは大荒れです。3月になっても収束の兆しは見えず、今後の資産運用に不安を持っている方も多いのではないでしょうか。今回は、コロナショックに翻弄されないためにはどうしたらいいのか、どのような金融商品を購入すればいいのかについて解説します。

コロナウイルスショックとは

中国湖北省の武漢市で発生した新型コロナウイルスは、中国から世界179の国・地域、述べ26.6万人(3月21日時点)まで感染が広がりました。中国ではピークを過ぎたものの、イタリアの感染ペースに減速が見られず、スペインや米国でも感染者が急増しています。
金融市場は新型コロナウイルスの世界的な感染拡大から大荒れの展開。NYダウは2月12日の過去最高値29,568ドルから18,213ドルまで下落。日経平均株価も24,000円を伺う展開から16,358円まで急落しました。

コロナウイルスショックに翻弄されない資産運用

今回のコロナショックは、2008年のリーマンショックに匹敵する暴落相場となっています。これだけの波乱相場の中で、資産運用はどのようにしたらいいのでしょうか。
実は、波乱相場に適した投資手法もあります!
今回の市場の反応は大きく、経済への影響も大きいのは確かです。しかし、過去の危機と違うのは、ウイルスは一過性であること。終息がいつになるかはわかりませんが、各国の金融政策や経済対策が下支えする間に感染拡大が落ち着けば、株価の回復も早いでしょう。

ドルコスト平均法を用いた積立運用

波乱相場の時に負けるのは、投資を止めてしまう人。たとえば積立投資をしていれば、株価下落局面は安くたくさん買えるので有利になります。大手ネット証券のマネックス証券が3月18日におこなった調査では、今回のコロナショックで株や投資信託などのリスク資産を売却した人の割合は11.8%に過ぎません。逆に31.9%の人がリスク資産の買い増しをしています。

ただし、自信を持って投資を続けるためには、長期で上昇していく確率が高い投資対象を選ぶ必要があります。私のオススメは、外貨で資産を築ける個人年金保険です。
日本円より金利が高い外貨で運用することで、将来に備えることが可能だからです。積立利率が毎月変更されるので、金利の変動にも対応できます。

しかし、外貨建個人保険は為替リスクがあります。為替レートの変動により、年金受取時の円換算の年金額が、契約時における円換算後の年金額を下回る恐れがあるのです。
ただ毎月積立投資をしていれば、円高の時も円安の時も買い続けるので、平均買付単価を標準化できるメリットがあります。コロナショックのような波乱相場でも、淡々と買い続けることが大切なのです。

純金積立

株式市場にショックが起こると、価値を失うことがない金が買われる傾向にあります。リスク回避の受け皿として存在価値を高めることから、「有事の金」とも呼ばれています。
かつての「有事」といえば自然災害や戦争でしたが、近年ではリーマンショックなどの金融危機や今回のコロナショックなど、さまざまな危機が起きています。

リスク回避として買われる傾向のある金ですが、マーケットの混乱が続くと売られることもあります。株など他の金融商品ででた損失を、金の利益で埋めようとする動きがでるからです。ですから、金も一括買いするのではなく、時間分散しながら積立投資するようにしましょう。

積立投資には「純金積立」がおすすめ。純金積立とは、毎月一定の金額を積み立てて、その時の価格にもとづいて純金を購入する方法です。取扱会社によって異なりますが、積み立てた純金が一定量になれば、現物の金として受け取れるので、実物の金を保有する喜びも得られます。

不動産投資

不動産投資は、短期的な経済環境にあまり影響を受けません。入居者がいれば、毎月安定的な家賃収入を確保できるからです。不動産投資は、「ミドルリスク・ミドルリターン」と呼ばれています。
毎月の安定した家賃収入を得られる一方で、株やFXなど他の投資に比べると値動きが緩やかです。しかも現物なので、資産価値がゼロになる可能性は低いからです。

安定収入が魅力の不動産投資は、マーケットや経済環境が不安定なときこそ魅力が増すのです。

まとめ

今年になってから、コロナウイルスでマーケットは荒い値動きが続いています。しかし、外貨建個人保険や純金積立などの積立投資をしていれば、下落相場でも淡々と買い続けることができます。
また、安定的な家賃収入が見込める不動産投資も魅力です。
大切なのは、資産運用を止めてしまわないことです。しかし、相場が下落するにつれ、不安になる人も多いのではないでしょうか。こういった波乱相場の時こそ、資産運用の専門家であるFP(ファイナンシャルプランナー)に相談してみてはいかがでしょうか。FPなら現在のマーケット状態や、積立投資を継続した場合の利益などについて詳しく説明してくれます。「運用について悩みがある」「今後が不安」という人は、FPに相談するようにしましょう。

この記事を執筆したカウンセラー紹介

小峰一真(こみねかずま)
2級FP技能士/証券外務員2種/住宅ローンアドバイザー| 明治大学政治経済学部卒業

大手国内証券会社、外資系保険会社を経て、前職では独立系FP事務所に創業から携わっていました。資金計画作成、住宅購入相談、資産運用、保険相談など全般的に得意で、セミナー講師も担当しています。趣味はゴルフと読書、スポーツ観戦(横浜Fマリノス、明治大学ラグビー部を応援!)です。

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