このコラムを読むと解ること
#投資信託の選び方のセオリー#初心者でも始めやすい投資信託#投資信託におけるコスト#自分に合ったポートフォリオ#投資信託の選び方
投資信託は、プロが分散投資をしてくれるため、初心者でも始めやすい投資の1つであると言われています。しかし、日本で購入できる投資信託の数は約6,000もの種類があり、その中から選ぶのが難しい投資でもあります。(2020年12月現在)
この記事では、投資信託の選び方のセオリーについて解説していきます!この記事を読めば、自分に合った投資信託が選びやすくなり、投資の成功率が各段に上がります。
投資信託の選び方はいくつか存在します。例えば、過去の運用実績からファンドを判断したり、テーマ型やバランス型といった運用方針から選択する方法などがあります。
その中でも特に、投資の成功確率が上がりやすい3つのセオリーを解説していきます。
純資産総額とは投資信託の規模、つまり、投資家が投資した資金の合計額を表しています。
その金額が100億円以上のファンドがおススメです。理由としては、資金規模が大きい分、多くの銘柄に投資でき、分散投資の効果が大きく見込めるからです。
ファンドごとに用意されている目論見書を見ると確認することができます。
分配金とは、運用によって得られた収益を、一定の期間ごとに投資信託の購入者へ分配されるお金のことです。この分配金はお小遣いのように入ってくるものですが、金額は運用成果によって変わってきます。
投資信託には、この分配金が「あるタイプ」と「ないタイプ」が存在します。
分配金が「あるタイプ」は、毎月や年2回、年1回など、定期的に分配金を受け取ることがきるため、短期的な利益を見込むことができます。しかし、分配金が「なしタイプ」に比べると、運用効率は下がってしまうことが多いです。
短期的に収入を作りたいのか、長い目線で運用の効果を期待するのか、ということを確認すると、どちらを選択するのか決まってくるでしょう。
投資信託にはコストが掛かります。コストは常に開示されているので、運用パフォーマンスが似ているようなファンドであればコストの低い方を選んだ方が良いでしょう。コストが掛かるタイミングは大きく3つあります。
①購入時
購入時に掛かるコストは「販売手数料」と呼ばれています。最近では、ノーロードと呼ばれる手数料が掛からないファンドもあり、コストを削減して運用益を伸ばしたい方には人気です。
②保有時
保有時に掛かるコストは「信託報酬」と呼ばれています。信託報酬は投資信託の運用や管理の費用であり、保有期間中は毎年引かれます。例えば、信託報酬が1.0%と書かれていた場合、純資産総額の1.0%が毎年引かれる、ということです。
③解約時
解約時に掛かるコストは「信託財産留保額」と呼ばれています。信託財産留保額は、同じ投資信託を保有している投資家に、迷惑がかからないようにするための費用です。どういうことかと言うと、解約して投資家に代金を支払うためには、投資信託の中の資産を売却する必要があり、そのための手数料がかかるからです。これも銘柄によっては、掛からないものもあります。
ここまで、投資信託の選び方のセオリーを解説してきましたが、まだ商品選びには移らないでください。
まずは、ご自身の目標に対して、選択したファンドにいくら配分するのかポートフォリオを組みましょう。ポートフォリオとは、金融商品の組み合わせ、また具体的にどの金融商品にいくら配分するか、全体像を決めることを差します。
例えば、①国内株式のファンドに30%②米国式のファンドに40%③世界株式のファンドに30%といったように分けることで、安全性と収益性を狙いながら、リスクを抑えて運用することができます。
投資信託を選ぶ時は、純資産の大きさ、分配金、コストをしっかり確認することがオススメです。その後、選んだ投資信託にいくら配分するか確認し、ご自身の目標に合ったポートフォリオを組むことができれば、成功確率は非常に上がります。
自分に合ったポートフォリオを知りたい、もっと投資信託の選び方を教えてほしいといった場合は、FPに相談してみることをおすすめします。
面家隆典(おもやたかのり)
2級ファイナンシャルプランニング技能士
大手生命保険会社で個人と法人営業の経験を培い、幅広い選択肢を持ち自分に関わるお客様一人一人の思いを叶えたいという想いでファイナンシャルプランナーに転身。
一つの悩みの解決で終わるのだけでなく、その先を見据えた幅広い解決策を話します!