バリュー投資に大切な3つのポイント

将成吉村
  • 資産運用

株の運用には様々な手法がありますが、PER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)といったファンダメンタルズ分析をベースにした「バリュー投資」があります。世界一の投資家とされる、ウォーレン・バフェットも取り入れている手法です。バリュー投資と他の投資手法の違い、そして実際にどのように銘柄を選べばいいのかを解説します。

株式投資にファンダメンタルズとテクニカルの分析が必要

株式投資には、次の2つの分析手法があります。

1.ファンダメンタルズ分析

企業の業績や財務内容をもとに、企業の本質的な価値を分析する手法です。分析された会社の価値に対して、株価が割安か割高かを判断します。

2.テクニカル分析

過去の値動きのパターン(チャート)と比べて、現在の株価が割安か割高かを判断します。これまでの経験則から株を買うかどうか判断します。

ファンダメンタルズにも大きく2つのポイントがある

さらに、ファンダメンタルズ分析も大きく2つに分けられます。株価が割安と判断される銘柄に投資する「バリュー投資」と、株価水準より将来の成長性が期待できる銘柄に投資する「グロース投資」です。

それぞれ、詳しく解説します。

その1:バリュー投資

バリュー投資とは、現在の株価がその企業の利益水準や資産価値に比べて割安と判断される銘柄に投資する手法です。PER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)などの指標をもとに投資対象を選別します。

その2:グロース投資

グロース投資とは、株価の水準よりも売上高や利益の伸び率など将来の成長性が期待できる銘柄に投資する手法 。PER や PBR の数値が多少高くても、今後の成長性を評価して投資します。

バリュー投資のポイントを紹介

バリュー投資で用いられる代表的な3つの指標を確認しておきましょう。

その①:PER

株価が割安か割高かを判断する指標として、「PER(株価純資産倍率)」 がもっとも用いられます。PERは、株価が一株当たりの当期純利益の何倍になっているかを表しています。計算式は、以下の通りです。

PER = 株価 ÷ 1株当たり当期純利益

東証一部全銘柄のPERは13.78倍です。一般的に、10倍以下だと割安と判断されます。

その①:PBR

PBRとは、株価純資産倍率のことで、株価が一株当たり純資産の何倍まで買われているかを見る投資尺度です。計算式は以下の通りです。

PBR= 株価 ÷ 1株当たり純資産

一株当たりの純資産は、「企業の解散価値」を表しています。ですから、 PBR 1倍割れというのは、解散価値よりも低い株価ということになり、「割安」と判断します。

その①:配当利回り

配当利回りとは、購入した株価に対し、 1年間でどれだけの配当金を受け取れるかを表す数値です。計算式は以下の通りです。

配当利回り(%)= 一株当たりの年間配当金 ÷ 購入金額 × 100

配当利回りは、一般的に3%以上が高配当銘柄といわれます。

以上をまとめると、バリュー投資では、

1.PER10倍以下
2.PBR1.0倍以下
3.配当利回り3%以上

の銘柄が候補になります。

まとめ

ただ、バリュー投資で割安銘柄を見つけても、株価が割安なまま放置されることもあります。バリュー投資は、結果が出るまでに時間がかかることが多いのです。

また、来期以降の業績がどうなるかというところまで判断するのは、難しいと感じるかもしれません。そんな時は、資産運用の専門家であるFP(ファイナンシャルプランナー)に相談してみてはいかがでしょうか。

FPは個別銘柄の売買指示はできないものの、PERやPBRなどの指標の見方や、今後の注意点などを詳しく教えてくれます。実際に銘柄を買う前に、まずはFPに相談することから始めてみてはいかがでしょうか。